ねこぜ・ねこじた・ねこごてん with 泉北ホーム

泉北ホームで猫と共に暮らす家を建てるブログ~高気密・高断熱・準防火地域・三階建て~

そびえ立つ電柱~根比べの幕開け・・・!?~

どうも、子どもの頃、電線にとまっている鳥が感電しないか心配をしていたせしたです。何とも慈愛に満ち満ちたせした少年なのですが、「大丈夫なの?」という心配の思いを母にぶつけてみたところ、「サウナに入ってるときに一番に出るの、なんかイヤやろ?あれと一緒やで」と言う返事がかえってきました。「なるほど、だから一羽飛び立つと他のみんなも一斉に飛び立つのか」と妙に納得してしまい、それからせした少年は電線にとまっている鳥を見るたびに、「変に意地はるから、余計ビリビリするねんで」という慈愛の欠片もない目線を送るようになってしまいました。あのときのあの一言がなければ、せしたはまた違った人格を形成していたかもしれません。





さて、長い苦悩の果てに、せした家の玄関ドアがイノベストD70に決まり、イノベストが鎮座する場所が南西側に決まりました。


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これで順調に物事が進んでいくかと思いきや、そう上手くは進まないのが人生の常であります。せしたが玄関の場所と定めた南西側は、実は大きな問題を抱えていました。





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せした家の玄関が予定されている場所をよく見ると・・・





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何やら怪しい印が・・・・さらによく見ると・・・・・





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悪い予感しかしない不吉な記号が・・・・・・・!!





設計さんに尋ねてみたところ、丸い記号が電柱、そこからのびている点線が支線を表しているとのことでした・・・・・・・・






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ああでもない、こうでもないと検討を重ねて決めた玄関の場所でしたが、電柱からのびた支線が思いっきりかかっているという欠陥を見落としていたのです。土地の契約の際にもちろん現地も確認していますが、土地の契約から設計打ち合わせまで半年以上あいていたので、電柱の存在は抜け落ちておりました。このままでは、せした家のエースである玄関ドア「イノベストD70」の前に支線がはしることになってしまいます。ビジュアルが半減してしまうのもさることながら、毎日そこを通ることを考えたら不便でしかありません。慌ててせしたは、電柱や支線について調べることにしました。




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支線・支柱は文字通り電柱を支えるためのものです。電柱にかかっている電線は、電柱と電柱の間の重さで、1本あたりおよそ50kgほどになるそうです。それだけの重量が電柱にかかっているだけでなく、風が吹いたときにはその負荷は数百kgにもなってしまうそうです。なので、支線・支柱の出番というわけなのですが、全ての電柱に支線・支柱が必要となるわけではなりません。電柱の両サイドの電線から引っ張られていて、同じ力がかかっている場合は支線や支柱などは必要ないのですが、一方で片方から引っ張られる力だけが働いている電柱の場合は支線などの支えが必要になるそうなのです。




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https://www.kepco.co.jp/brand/for_kids/teach/2018_11/detail1.html





せした家は角地だったので、家の前の道路に沿ってはしっている電線の終着駅となっている電柱でした。ですので、「必要な支線」ということになるので、残念ながら撤去は難しいということが判明しました。




次に考えられるのが、電柱・支線の移設です。せした家の前から電柱・支線がなくなってくれれば一番スッキリしますが、せした家の前からなくなるということは、隣の人の家の前に電柱・支線が来てしまうということです。電柱・支線が自宅の前に移設されてきて喜ぶ人はおそらくいません。そうはいっても電柱は街に必要な公共物ですので、なくすことはできません。となると、せした家の土地の前のスペースの中で少しでも玄関にかぶらない場所へ移設させる、ということが最大限できる移動範囲ということになります。



インターネットで様々な事例を見ていると、「駐車スペースの前に電柱がある」などの理由で移設・撤去することが出来たという話を目にしました。電柱・支線の状況と、理由次第では移設・撤去が可能なんだということを知り、嬉しく思いましたが、問題は費用です。移設・撤去の理由によって、電柱を設置しているNTTや電力会社が工事費用を負担してくれるケースもあれば、個人で費用を負担するケースもあるそうです。(30万円以上かかるという話も・・・・!!)






せしたはすでに水道関係で約80万円、セットバック関係で約17万円かかっていました。ここでさらに電柱・支線の移設費用(30万円以上?!)まで喰らってしまうとせしたの家づくりは暗礁に乗り上げてしまいます。費用を少しでもおさえるというのはせしたの家づくりにとって至上命題です。なんなら、電柱・支線を本当に移設できるのかどうかすら怪しい状況ですので、電柱・支線の移設を実現できるように、電力会社と上手く話を進めなければなりません。(せしたが悩んでいる電柱の設置者は電力会社でした。)



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せした家の場合を客観的に分析してみると、「玄関に支線がかかっている」というのは正当な理由のように思います。ですが、「説得力としては弱すぎる・・・」ということは正直認めざるを得ません。玄関ポーチがあるので、玄関ドアと支線が直接干渉しているわけではありませんし、なんなら、玄関の場所がそこである必要もありません。(前回の記事でも書いたように、そもそもせしたは南西側と南東側のどちらに玄関を設置するか悩んでいました。)




しかし、いくら形勢が悪いからと言って、端から白旗を振る訳にはいきません。せしたは考えに考えました。「困っているんです」という捨てられた子犬のような雰囲気を演出した方がいいのか・・・それとも半沢直樹や古美門研介のように強気で交渉に臨んだ方がいいのか・・・最初から持ちうる全ての手札を切ったほうがいいのか・・・それとも、相手から何か言われたときに改めて主張できるように手札は残しておいた方がいいのか・・・・これは、相手の出方を窺いながら、どこを落とし所にするかの根比べの幕開けやで・・・!!



なんてことをグルグルと考えていると、泉北ホームの営業さんから連絡が入りました。設計さんとの話も踏まえた上で、「こちらの方で動いてみます。」という有り難いお言葉をいただきました。せしたはせしたで堺雅人に成りきるつもり満々でしたが、ひとまず電柱・支線の移設問題を営業さんに託すことになりました。後日、営業さんと電力会社の担当の方とで現場を確認していただくことになりました。





「電力会社の担当の方と現場を確認して参りました。」




『ど、どうでしたか?』





「電力会社の方から移設の許可がおりました。」





『ほ、本当ですか?そ、そして、費用の方は、、、??』





「電力会社の方で負担していただけるとのことでした。ですので無償で大丈夫です。」





『ほ、本当ですか?!ありがとうございます!!!』







電力会社との長い長い根比べを覚悟し、電柱・支線の移設の許可がおりるのかどうか冷や冷やしておりましたが、移設の許可がおりただけでなく、まさか工事費用を電力会社の方で負担していただけるなんて!!!営業さんには感謝してもしきれません。




営業さんに理由を伺ってみたところ、どうやら電線がせした家の土地にかかっていたようなのです。なので、電力会社の方で費用を負担していただけるとのことでした。一緒に現場を確認しに行ったわけではないので、電線の越境の程度がよっぽどだったのか、それとも営業さんの話の持って行き方が巧みだったのか定かではありませんが、何にせよセットバックのときに引き続き、営業さんの活躍に助けられたせしたなのでした。







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おなかが空いているときは、例えせしたが寝ていても、何か作業をしていても、根気強くアピールをし続けてくるあんこさん。アピールの仕方があまりに可愛すぎるので、ついお預けをしてしまいたくなってしまうのです。(どんどん野性味溢れるアピールとなり、最後は根負けしてしまいます。)