ねこぜ・ねこじた・ねこごてん with 泉北ホーム

泉北ホームで猫と共に暮らす家を建てるブログ~高気密・高断熱・準防火地域・三階建て~

設計編:3階間取り&エアコン設置場所~摂政宣言~

どうも、「関白宣言」の真逆を行くせしたです。推古天皇を支えた聖徳太子よろしく、影から嫁を支え続ける日々です。馬車馬の如く働く様は、本家以上に「厩戸皇子」の名に相応しいかもしれません。




さて、三階のホール、インナーバルコニーについて紹介してきましたが、本日は三階に設けた洋室の間取りについて紹介したいと思います。



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三階間取り
三階間取り


・・・といっても、正直、間取りとしては何ら変哲のない洋室2部屋となっています。しかし、この2部屋の洋室を巡った変遷がありましたので、今回はその話をしたいと思います。




家づくりを計画する上で、せしたは家の性能面にもこだわっていました。最終的に泉北ホームをパートナーに選びましたが、一条工務店やヤマト住建、FPの家やパッシブハウス・新住協など、家の性能面を重視してハウスメーカー工務店探しをしていました。



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そんなせしたは、「エアコン1台で全館空調」できるような家に憧れていました。しかし、「ダクト式一種換気(熱交換あり)ではなくダクトレス一種換気(熱交換なし)」「平屋でも2階建てでもなく、3階建て」「猫との住み分けを考えて区切られた間取り」といったせした家の状況を考えたときに、「エアコン1台で全館空調」という理想があまりにハードルの高すぎることは、聖徳太子でなくても誰でも分かるほどはっきりと分かる残酷な真実でした。



しかし、だからといって全てを諦めたわけではありません。泉北ホームをパートナーに選び、可能な範囲で性能面にもこだわりました。(性能に関する話はまた後日紹介したいと思います。)そして、できるだけ少ないエアコンの稼働台数での生活が実現できるように考えました。



3階間取りプロトタイプ:階段上にエアコン設置
3階間取りプロトタイプ:階段上にエアコン設置


こちらが当初予定していた3階の間取り、及びエアコンの設置予定場所になります。居室ではなくホールに設置することにより、3階全体を1台のエアコンでカバーできるように計画しました。さらに、小屋裏エアコンの要領で、夏の時期にはこちらのエアコンで階下へ冷気を落とすことができるんじゃないかと考えました。



意気揚々と「ぼくのかんがえたさいきょうのくうちょうけいかく」を設計さんに伝えてみたのですが、「階段上に設置するのは、メンテナンスや修理、買い替えのことを考えるとおすすめできません。」という返事がかえってきました。確かに階段という足場がなんとも不安定な場所の上にエアコンを設置したときに、メンテナンスなどをやりやすいとは到底思えません。買い替えのときに業者から断られたりした日には目もあてられません。




また、『洋室のドアを閉めたときの快適性はどうなんだろうか』『計画通りに冷気は下へいくんだろうか(床下エアコンによる全館暖房と比べて、小屋裏エアコンによる全館冷房は難しいそうです。)』という懸念もあったので、そこへさらにリスクを上乗せするのは得策ではないと考え、階段上にエアコンを設置する計画は断念しました。



次に洋室のどちらかにエアコンを設置する計画を考えました。すると嫁が「この洋室二つやったら、どっちが快適かな?」と聞いてきました。


3階間取りプロトタイプ:方角
3階間取りプロトタイプ:方角


「んー、北西側より南西側の洋室の方が明るいやろうし、冬場は日射取得もあるから快適なんちゃうかな?」と返事をすると、「じゃあ私が南西側の部屋でせしたが北西側の部屋ね!エアコンは南西側の部屋につけよ!」と提案してきました。


3階間取りプロトタイプ:嫁提案エアコン設置場所
3階間取りプロトタイプ:嫁提案エアコン設置場所

何が一体「じゃあ」なのかは分かりませんが、嫁の提案にせしたが抗う術があるはずがなく、エアコンを南西側の洋室につけることにしました。しかし、ホールにエアコンを設置しようとしていたときにも懸念していたように、本当に1台のエアコンで両方の洋室が快適になるかどうかは定かではありません。ですので、将来的に両方の洋室にエアコンを設置するかもしれない可能性に備えて、北西側の洋室にも先行スリーブ工事をお願いすることにしました。




「こんどこそさいきょうのくうちょうけいかくのかんせいだ!」と設計さんに伝えたのですが、やはり設計さんは簡単に首を縦には振ってはくれません。「将来的にエアコンを設置するかもしれないとのことでしたが、洋室が3階であることを考えると、北西側の洋室にあとからエアコンを設置するのは難しいかもしれません。」



「足場を組んでいる間でしたらエアコンの配管工事も可能ですが、足場が解体されてからでは難しくなります。ですので、北西側の洋室にエアコンを設置し、南西側の洋室を後からにされてはどうでしょうか。南西側であれば、インナーバルコニーが隣接していますので、あとからのエアコン設置も難しくありません。」



「南西側の洋室にあとからエアコンを設置されるのでしたら、今のままでは収納が邪魔になってしまうかもしれません。収納の位置をインナーバルコニー側から移動させましょう。」

南西側洋室の収納が
南西側洋室の収納が
インナーバルコニーと反対側へ移動
インナーバルコニーと反対側へ移動
最終的なエアコン設置場所
最終的なエアコン設置場所


自分の中では、ああでもない・こうでもないと考えを巡らせているつもりだったのですが、やはりまだまだ見通しが甘いんだなということを思い知らされました。そして、プロの設計士の方の存在をとても頼もしく思いました。「やっぱりプロは違うなぁ・・・」とせしたが感嘆していると、その横で嫁が「じゃあ私の部屋が北西側で、せしたが南西側の部屋ね!」とつぶやきながら満足そうに頷いていました。




相変わらず一体何をもって「じゃあ」なのか見当もつかないのですが、嬉しそうな顔をしている嫁の横でせしたに出来ることと言えば、「せやね!」と笑顔で合いの手を入れることだけなのでした。





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せしたの足はきなこさんのベッドとなり、せしたの手はあんこさんのオモチャとなっております。そろそろ我が家にも十七条の憲法を制定する必要があるかもしれません。