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泉北ホームで猫と共に暮らす家を建てるブログ~高気密・高断熱・準防火地域・三階建て~

IC編:三方クロス巻き~秘訣は「さらっと」~

どうも、効果的にさらっと言うことが苦手なせしたです。やっぱり言いにくいことってありますよね。機を見て「今だ!」と思ったときにさらっと伝えて難局を乗り切ろうと思っているのですが、なかなか上手くいきません。全然「今」じゃないときに伝えてしまったり、そのときは成功したかのように見えても、時間差で「この前のあれだけど」と蒸し返されてしまったり。さらには機を見ている間に時が経ち、「なんでもっと早くに言わなかったの?」と悲惨な末路を辿ることも。さらっと言えるようになるには、まだまだ修行が足りないようです。





さて、玄関収納の形や窓の位置で頭を悩ませていたせしたでしたが、ICさんのセンスに全力で寄りかかることで、何とか決着をつけることがでしました。





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ICさんからのアドバイスの中でさらっと登場した「三方クロス巻き」について今日はお話したいと思います。




三方クロス巻きとは、窓枠の仕上げ方の話です。通常、窓を取り付ける際は四方に枠が存在します。


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しかし、三方クロス巻きの場合、下の枠のみとなり、上・左・右がクロスの巻き込み仕上げとなります。



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このように、四方枠から下のみの枠となり、見た目がスッキリするのが特徴です。せしたはコの字型の玄関収納に合わせて小さな横長FIX窓を取り付けていたのですが、せした希望のロータイプの玄関収納が実現してしまったことで、小さな横長FIX窓の処遇に困っていました。ですが、ICさんから、三方クロス巻きを紹介していただき、小さい窓ながら程良い存在感を演出することができ、せしたは大満足でGOサインを出すことができました。



「三方クロス巻き」という窓枠の仕上げ方は、ICさんに紹介してもらう前から、実は知っていました。しかし、こちらからは提案していませんでした。何故かというと、三方クロス巻きにはそのスッキリした見た目とは別に、大きな弱点を抱えているからです。



弱点というのは、クロス仕上げによる弱さです。窓は結露のリスクを孕んでいます。上・左・右が枠ではなくクロスになってしまうので、窓が結露してしまったときのダメージが直接クロスへと至ってしまうのです。




また、クロスを巻き込んでしまう都合上、どうしても仕上げ方が通常よりも難しくなってしまいます。仕上げに関しては窓枠やクロスのスペック以上に職人さんの腕次第の部分が大きいです。「~だから大丈夫」という保障が存在しない、経験と技術のみを頼りにする世界となってしまうので、せしたの方から三方クロス巻きをお願いする勇気はありませんでした。





見た目のスッキリさとは裏腹にリスクを孕んだ「三方クロス巻き」を今回は泉北ホームのICさんの方から提案されました。見た目のスッキリさに惹かれながらも、せしたはICさんに三方クロス巻きによる懸念をぶつけました。ICさんは「それは、三方クロス巻きの問題というより、家の性能に寄るところが大きいので、そこを気にして三方クロス巻きを止めなくても大丈夫です」と説明してくださいました。





穿った見方をすれば、三方クロス巻きにはハウスメーカー側にもメリットがあります。それは窓枠が減ることによりコストが抑えられることです。しかし、年間450棟も建てられている泉北ホームにとって、せした家の一つの窓を三方クロス巻きに変更することによるコスト削減と、三方クロス巻きによるクレームのリスクを考えたら、コスト削減の為に提案しているとは考えにくいです。




泉北ホームプレミアムパッケージでは、オール樹脂サッシであるAPW330や、アルミ・樹脂の複合サッシでありながら優れた熱貫流率を誇るサーモスXを標準で選ぶことができます。(さらに+サーモであればAPW430が標準となります。せした契約時よりも進化しているので羨ましい限りです。)窓以外の性能や地域にもよりますが、今回のICさんの説明から、結露問題や家の性能への自信を感じました。




また、泉北ホームでは自社一貫施工を売りにしています。もちろん、年間450棟も建てておられますので、現場の方の人数もかなりの数に及ぶでしょうし、下請けに近い立場の方もいらっしゃるのではないかと思いますが、それでも「自社一貫施工」と謳うからには、施工にまつわる責任は泉北ホームにかかってきます。そんな泉北ホームの方から、三方クロス巻きが提案されるということは、現場の方々への信頼も厚いのではないかと考えました。




なんて、三方クロス巻きをさらっと勧められたことをとても良いように解釈していますが、実際の所は建ってみないと、ある程度の年月を住んでみないことには分かりません。一時期見た目のスッキリさでもてはやされた三方クロス巻き、しかし結露などのリスクにより数を減らしつつある三方クロス巻き、せした家では玄関収納の所を含め、何カ所か採用しました。この選択が功を奏するのか、はたまた大きな後悔を招くのか分かりませんが、成功も失敗も含めて、一つのモデルとしてご覧いただければ幸いです。(そんなことを言いつつ、後日この記事をさらっと削除していたら、笑えないくらいの大失敗だったと察して下さい。)








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仕事で疲れているときには、さらっと近寄って来てくれるきなこさん。何を語るでもなく、ただただ寄り添ってくれます。もし人間なら、かなりのモテスキルの持ち主です。