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泉北ホームで猫と共に暮らす家を建てるブログ~高気密・高断熱・準防火地域・三階建て~

設計編:洗濯機用防水パン~解の公式~

どうも、国語より算数・数学の方が好きだったせしたです。どんなに難しい問題であろうと、「答えがはっきりしている」なんて美し過ぎません?それに対して国語の掴み切れなさったらありません。「クラムボンはかぷかぷわらったよ。」「クラムボンは死んだよ。」なんて言われても、言われているこっちの方がかぷかぷ死んでしまいそうになります。(もしかして、いま鏡を見たらクラムボンが映っているかも?)





さて、キッチン・洗面・浴室と水回り関係を紹介してきておりますが、本日は洗濯機用防水パンのお話です。



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家づくりを通して、様々な場面で悩みにぶつかってきました。こだわりを実現させるために、たくさん調べ、営業さんや設計さん、ICさんと打ち合わせを重ね、夫婦で相談し、苦しいながら何とか今考えられるベストの答えに近づけられるよう頑張ってきました。本日の話の主役である洗濯機用防水パンは、完全に油断していたところから大きく苦しめられた部分です。



そもそも、せしたは洗濯機用防水パン(以下、洗濯パン)に対して特にこだわりはありませんでした。家づくりについて色々と調べる中で「洗濯パンを付けない」という選択肢があることを目にし、「へ~、洗濯パンが無かったらスッキリするな~」と何となく思った程度でした。





設計さんとの打ち合わせの中で、間取りを見ていると洗濯機らしき図がのっていたので、「そういえば、洗濯パンってついてるんですか?」と伺うと、「洗濯パンは標準でついております。」とのことでした。「つけないのもありなのかな?って思ってるんですが、どう思いますか?」と質問すると、「最近は付けられない方も多いですね。いいと思いますよ。」とお返事をいただいたので、「じゃあなしでお願いします!」と軽く返事しました。(多数派の意見に流されやすいタイプなのです。)




設計さんとの打ち合わせでは軽いノリで決めてしまったので、洗濯パンをなしにしても本当に問題がないのか、改めて家に帰ってから調べました。洗濯機用防水パンは、排水口のついたプラスチック製の受け皿です。洗濯パンには洗濯機の排水用ホースをつなげる排水口がついており、水は排水用ホースから直接排水口に流されます。万が一、洗濯機が故障により水漏れを起こしたり、排水ホースが外れるなどの事故が起きた際に洗濯パンが受け皿となり、床・床下・階下への漏水から守ってくれます。



こう書くと、洗濯パンは必要不可欠な物であるかのように感じますが、実際のところはそうではないという考えも目にしました。「洗濯パンの規格によって、置くことができる洗濯機が限られてしまう」「洗濯機の進化により、故障が起きにくくなっている」「洗濯パンにより掃除がしにくくなり、汚れがたまり、それが原因で水漏れが起きることもある」「そもそも、本当に水漏れした際に、溢れた水を受け止めるほどの深さがない。」というようなものでした。インターネット上の意見をどこまで参考にするかは難しいところですが、悩んだ結果、せした家は「洗濯パンなし」のまま話を進めることにしました。




次に、洗濯機の置き方をどうするのか考えました。考えられるパターンとしては「直置き」「嵩上げ台」「キャスター付き嵩上げ台」の3パターンでした。




見た目だけの話で言えば、「直置き」が最もスッキリしています。ですが、「洗濯パンにより掃除がしにくくなり、汚れがたまり、それが原因で水漏れが起きることもある」という話を目にしていたので、やはり掃除のしやすさを重視すべきだと考え、直置きは却下となりました。




次に、「嵩上げ台」「キャスター付き嵩上げ台」について考えました。



因幡電工:洗濯機用防振嵩上げ台「ふんばるマン
因幡電工:洗濯機用防振嵩上げ台「ふんばるマン

https://www.inaba-denko.com/ja/data/series/info/id/007-00088/



山善:洗濯機置き台キャスター付き(STD-20)
山善:洗濯機置き台キャスター付き(STD-20)

https://www.yamazen.co.jp/



調べれば調べるほど、たくさんの商品が出てきたので、一体どれを採用したら良いのか皆目見当もつきませんでした。設計打ち合わせでは、他にも様々なことを検討していたので、正直洗濯パンについて詳細を詰める時間も気力もありませんでした。「なんかよく分からんけど、キャスター付きの方が掃除しやすそう!」「とりあえず、洗濯パンなしにしておいて、時間が出来てから嵩上げ台について検討しよう!」という『必殺後回し』をぶちかますことにしました。




時は流れ、設計打ち合わせを終えた頃。ICさんとの打ち合わせに向けて、色々と考えていると、設計さんから久しぶりに連絡が来ました。「洗濯機の排水の位置について、指定はありますか?洗濯機を設置する台やキャスターが決まっているようでしたら、ご連絡ください」とのことでした。



確かに、採用する嵩上げ台によって、ベストな排水の位置が変わってきます。特にキャスター付き嵩上げ台を採用する場合、キャスターと干渉する位置に排水が来てしまっては計画がご破算になってしまいます。せしたは改めて、「嵩上げ台」について検討することにしました。



ある程度のイメージは出来ているつもりだったので、すぐに決まるかと思っていたのですが、せしたはここから深い深い沼にはまってしまうのでした。



「キャスターがあった方がやっぱ掃除しやすいんかな・・・」

「でも、ドラム式洗濯機は重いし、キャスターがない方が安定するんやろか・・・」

「てか、ドラム式洗濯機って振動が大きいイメージやけど、嵩上げ台に乗せて大丈夫なんかな・・・」

「ん?キャスターって、奥の方はどうやって固定するんやろか?手、届く・・・?」

「そうなったら、キャスターは固定せえへんまま?なおさら揺れるやん!」


「じゃあ洗濯機を置く前にキャスターをロックしてまうか・・・って、キャスターの意味ないやん・・・!」

「ほな、キャスターなしの嵩上げ台にする?そうなると、掃除のしやすさは落ちるやんな・・・」

「あれ、掃除しにくいんやったら、こんなに悩んでる意味って一体・・・??」




せしたは完全に泥沼状態でした。どこかに洗濯パンの解の公式があるのであれば、どれだけ計算が面倒くさくなろうとも、地道に当てはめて計算したい気持ちでいっぱいでした。




さらに、ここに追い打ちをかける事態が判明しました。せした家が採用予定のTOTOの洗面台「オクターブ」は横幅1000mmのタイプだったのです。



2階間取り図
2階間取り図


家事動線のことを考え、キッチン・洗面・浴室などの水回りをまとめたかったので、洗面所はそれほど広いスペースをとることができていません。(図面上で1820mmの正方形です。)洗面台の横幅が広いこと自体は嬉しい話ではあるのですが、残された洗濯機スペースのことを考えると手放しで喜ぶことはできませんでした。




洗濯機の置き場や、洗面台の位置などを入れ替えたりずらしてみたり考えてみましたが、デッドスペースが生まれてしまったり、動線が悪くなってしまったり、複数人が使う場面を想定してみると動線がかぶってしまったり、、、あっちを立てればこっちが立たず、考えれば考えるほど、悩みは深まるばかりでした。



「弱り目に祟り目」「泣きっ面に蜂」とはよく言ったもので、そこへさらに新たな事実が発覚しました。湿気が溜まりやすい浴室の近くに設置した洗濯機は、本体の底に発生した結露が流れ出たり、ドラム式洗濯機の洗濯物から出た湿気によって結露したりする場合があるそうなんです。もし洗濯パンを設置していればこれらの結露を受け止めることができますが、設置していない場合は結露によって床材がダメージを受けるおそれがあるそうなのです。



洗濯機底の結露対策として、トレイのような商品もあるようでしたが、そうなってくると目標であった「見た目のスッキリさ」「掃除のしやすさ」からどんどんかけ離れていってしまいます。



SANEI:洗濯機用トレー(PH545-570)
SANEI:洗濯機用トレー(PH545-570)


https://www.sanei.ltd/



ぐるぐるぐると考え続けた結果、せしたは「洗濯パンなし」とした判断を改め、最終的に洗濯パンを採用することにしました。しかし、ただ手ぶらで振り出しに戻ってきたわけではありません。


テクノテック:かさ上げ防水パン(TPW640)
テクノテック:かさ上げ防水パン(TPW640)

http://www.technotech.co.jp/



洗濯パンは洗濯パンでも、嵩上げタイプのものを選びました。(オプション代は約1万円でした。)



洗濯機を動かさなくても排水口掃除が可能に
洗濯機を動かさなくても排水口掃除が可能に


比べてしまうとキャスタータイプの方に分があるのは否めませんが、それでも通常の洗濯パンよりも掃除がしやすくなっています。



テクノテック:かさ上げ防水パン(セーフガードパン)TPW640
テクノテック:かさ上げ防水パン(セーフガードパン)TPW640


このように、狭いスペースでも設置が可能です。キャスタータイプと比べ、床に施工しているので揺れも軽減されると思われます。



セーフガードパン(ガード付き)
セーフガードパン(ガード付き)

さらに、ガード付きのタイプ(1枚)にしました。多少見た目もスッキリするかな?とも思いますし、ほこりの侵入も少しは軽減してくれるんじゃないかなと思っています。また、御猫様たちは基本的に洗面所は立ち入り禁止の予定ですが、何かのきっかけで侵入を許してしまった場合も、洗濯機の下に潜まれたり、排水ホースを噛んだりする恐れ(前科あり...!!)からもガードしてくれるのではないかと期待しております。



当初はなくす予定だったはずが、大きく道に迷いながらも舞い戻ってきた洗濯パン。この嵩上げ洗濯パンを選ぶだけでも苦労しましたが、それからも洗濯パンを設置する位置や排水口の位置、水洗・スイッチ関係の高さ、洗濯機上に設置予定の収納との干渉、、、などなど、まだまだ頭を悩まされました。(簡単に結論をお伝えすると、嵩上げ洗濯パンを洗面台横のスペースの中央寄せに設置。排水口は前面中央。水洗は床から1350mmの高さ。水洗の位置を基準にコンセントやスイッチ関係も高さをそろえました。また機会があれば詳しく紹介したいと思います。)




悩みに悩んで答えを出したのはいいものの、これが本当に正解なのかは定かではありません。ただただ今は、ベストアンサーに近いことを祈るのみです・・・!!(せめて部分点をたくさん欲しいな・・・!!!)




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せしたの指を両手で掴んでかぷかぷしてくるあんこさん。例え甘噛みの領域を超えて痛みを伴っていたとしても、「可愛いは正義」という答えに変わりはないのです。