ねこぜ・ねこじた・ねこごてん with 泉北ホーム

泉北ホームで猫と共に暮らす家を建てるブログ~高気密・高断熱・準防火地域・三階建て~

IC編:LDK片引き戸間仕切り錠&パネル種類~QBK~

どうも、店員さんに話しかけられるとすごい勢いで店を出てしまうせしたです。内心は「サイズ違いを出してほしいな」「試着してみようかな」と思いながら服を眺めているので、店員さんの助けは有り難いはずなのですが、如何せんコミュニケーションに難を抱えているせしたですので、「Q(急に)B(僕の所に)K(来たので)」上手く反応できず、結果「ちょっと見てただけで興味ありませんよ」顔でお店を後にしてしまいます。すまし顔で店を出てしまうものですから、戻るのも気まずく、結果、服をなかなか買うことができません。せしたのオシャレは遠のくばかりです。




そんな極度の人見知りであるせしたですが、困ったことにインターネット上に於いてもそのポテンシャルを遺憾なく発揮してしまっております。慈愛の心に溢れたスターやブックマーク・コメントに対して、ただただ戸惑うばかりで素敵なリアクションが出来ず申し訳ない限りです。こんなチラシの裏にも劣る辺境のブログにお越しいただき、さらにスターやブックマーク・コメントをいただき、本当にありがとうございます。感謝してもしきれません。




さて、つい先日いただいたブックマークコメントに、このようなものがありました。



「うちの猫はどんな扉も開けてしまいます…。 カギをつけたほうがいいかも…です。」




kawanavi.hatenablog.com




日本が世界に誇る「kawaii」文化を体現されているにゃーさ。さんからいただいたコメントです。なんと、にゃーさ。さんのお宅の御猫様は、バスルームの折れ戸すら開けてしまうそうです。(御猫様のあまりの賢さに惚れ惚れしてしまいます。)





そんな経験から、「カギをつけた方が良い」という有り難いアドバイスをいただいたわけなのです。そういうわけで本日は、「いただいたコメントをもとにブログを書く」という人見知りのせしたにとって煌びやかすぎる嗜みに、思いっきり背伸びをしてチャレンジしてみたいと思います。





先ほどにゃーさ。さんのお宅の御猫様はバスルームの折れ戸すら開けてしまうというエピソードを紹介させていただきました。せした家の御猫様たちはというと、猫部屋で暮らしているので『きなこさん・あんこさんVS折れ戸』の経験はありませんが、それでもやっぱり片引き戸は容易く開けられてしまいます。御猫様専用部屋はきなこさんとあんこさんが安全に過ごせるよう配慮していますが、せした夫妻が仕事で家をあけているときに猫部屋から出られては困ります。そのため、猫部屋の片引き戸には、このようなバリケードを設けています。



片引き戸:突っ張り棒
片引き戸:突っ張り棒


堂々と写真で紹介するのもお恥ずかしい仕上がりなのですが、片引き戸の端に突っ張り棒を配置し、御猫様が片引き戸を開けようと手を入れるのを物理的に防いでいます。(設置当初は一本だったのですが、次第に突破されるようになったので二本体制になりました。)インターネット上で情報提供をしてくれている偉大な先人方には、もっとスマートな方法で片引き戸をお猫様が開けるのを防いでいる方々もおられます。いくつか試したのですが、せした家ではここに落ち着きました。




夢のマイホームに引っ越し、床や壁紙、ドアのデザインなどどれだけこだわったところで、視界にこの突っ張り棒が入ってしまっては、夢から現実へと一気に引き戻されてしまいます。せしたとしても、突っ張り棒に頼らない片引き戸の守り方は重要課題でした。



にゃんがーど
にゃんがーど

https://nekokobo.jp/tobira/




nekoze-nekozita-nekogoten.hatenablog.com




せした家が一番頼りにしている存在が、猫専用脱走防止扉「にゃんがーど」です。お猫様の特性に合わせて作られているので、突破されることはありません。こちらの商品か、もしくは「ディアウォール」で自作した扉を、御猫様に入ってほしくないキッチン・洗面・浴室前と、1階の階段上り口付近に設置する予定です。




www.wakaisangyo.co.jp




2階にゃんがーど設置場所
2階にゃんがーど設置場所
1階にゃんがーど設置場所
1階にゃんがーど設置場所
問題の2階上り口
問題の2階上り口

洗面前の片引き戸は手前に設置した「にゃんがーど」で防ぐため問題ありません。また、1階へと続く階段前の片引き戸は、下りた先に「にゃんがーど」を設置するので、片引き戸自体は突破されても問題ありません。ですので、残るは3階へと続く2階上り口の片引き戸でした。




『この話の流れであれば、他の場所と同じように「にゃんがーど」を設置すれば良いのでは?』と思われた方もいるかもしれませんが、せしたはここには「にゃんがーど」を設置しないつもりでした。理由は二つあります。一つは単純に「にゃんがーど」の設置が増えれば増えるほど金額がかさむことです。(サイズなどにもよりますが、一か所あたり5万円近くかかります。)




二つ目の理由は空調計画を片引き戸でコントロールしたかったからです。基本的には、各部屋ごとに空調管理するのではなく家の中全体を空調管理しようと計画しています。(詳しくはいずれ別の記事で触れたいと思います。)ですが、あくまで机上の空論です。さらにせした家は3階建てなので、常に全館を空調管理するのは無理があるかもしれませんし、コストパフォーマンスが悪いかもしれません。そう考えると、「にゃんがーど」のような格子戸ではなく、通常の片引き戸の方が空調管理に向いているのではないかと考えました。




そんなわけで2階の上り口は「にゃんがーど」のような格子戸ではなく通常の片引き戸になったわけなのですが、御猫様に突破されないように何かしらの工夫が必要となります。にゃーさ。さんが提案してくれたように鍵をつけることをせしたも考え、ICさんに鍵の希望を伝えました。




「片引き戸への間仕切錠の追加は14400円となります。」




今、皆さんはどのような感情を抱かれたのでしょうか?お金の価値観は人それぞれなので、受け止め方はその人次第だと思うのですが、せしたはというと「鍵つけるだけで14400円もかかるの?!」というのが率直な思いでした。



片開き戸の場合であれば、間仕切錠を追加しようとしても1600円ほどで出来るのですが、片引き戸の場合は、戸を受ける側の部品も変わってくるのでどうしても高くなってしまうそうです。(オプション価格はハウスメーカー工務店によって全然違うでしょうし、同じ泉北ホームでも契約形態や契約時期により変わってくると思うので、あくまで参考程度にされてください。)




「鍵の追加だけで14400円は手痛い出費やけど、御猫様のためを思えば必要経費か……」ということで、鍵を採用する予定で話を進めました。さらに言えば、オプションによってはもっと大きな金額を目にすることも多いので、マイホームハイにより「行ってしまえー!」という勢いもありました。しかし、ふと冷静になったときに、恐ろしい未来を考えてしまったのです。




「鍵をかけたら、当たり前やけどドアは開けられへん。けど、御猫様は”鍵がかかってる・かかってない”の判断はさすがに出来ひん。もし、他の片引き戸と同じように開けられると信じて、爪を立ててガリガリされ続けたら・・・!!!!」




御猫様は学習も早いので、「この片引き戸は開けることが出来ない」と覚えてくれる気もしています。しかし、100%すぐに覚えてくれるかどうかは誰にも分かりません。また、「いつ」になったら覚えるのかも分からないので、しばらくの間はチャレンジし続けるかもしれません。その間、ドアの耐久性とせしたの心の耐久性がもつかどうか・・・




「もし爪をガリガリ立てて開けようとするチャレンジが止まらへんかったら、そのときは今みたいに突っ張り棒を設置するしかないか……」「あれ、結局突っ張り棒を設置するんやったら14400円の出費は水の泡……??」「御猫様との住み分け以外、この鍵が役に立つ場面なんて考えられへんし……」「いやでも、きなこさんたちなら”開けられへん”ってすぐに覚えてくれるかも……??」「でもその保証はないし……」




オプションを採用するかどうか、最終判断をしなくてはならないギリギリのタイミングまでグルグルぐるぐる悩み続けた結果、せした家では鍵の採用は見送ることにしました。引っ越した後、この判断を後悔しているかもしれませんが、仕方ありません。お金は無限にあるわけではないので、どこかで線引きしなくてはなりません。





同様に、最後の最後まで悩んだのが、片引き戸のパネルです。



DAIKEN片引き戸4Pデザイン
DAIKEN片引き戸4Pデザイン

https://www.daiken.jp/




nekoze-nekozita-nekogoten.hatenablog.com





せした家では、片引き戸を閉めているときも「きなこさん・あんこさんの息吹を感じられるように」と、パネルの大きいデザインを選んでいました。このデザイン自体は標準で選ぶことができていたのですが、悩んだのはパネルです。



DAIKEN採光パネルデザイン
DAIKEN採光パネルデザイン

標準ではミスト調半透明パネルになるのですが、オプションでクリア(透明アクリル)パネルを選ぶことができたのです。ICさんにオプション価格を聞いてみたところ、パネルを変更するのに4万円近くかかってしまうとのことでした。




また、泉北ホームではパネルのあるドアデザインはLDKの一か所が標準となり、それ以外はパネルなしのデザインとなります。もし、LDKのもう一か所の片引き戸をパネルありのデザインに変更しようとしたら、4万円近くかかるとのことでした。




パネルありへの変更に4万円(一か所は標準)、パネルをクリアへ変更するのに8万円(4万円×2)、合計12万円の出費です。これもかなり悩んだのですが、オプションの最終判断の際に仕分けの対象となり、採用は見送られることとなりました。




家づくりブログに度々登場する魔法の言葉「宝くじが当たったら……!!」が頭に思い浮かび、普段買ったりしないのにちゃっかり手を出してみました。「なんだか当たる気がする!!」と当選番号をワクワクしながら眺めていたのですが、しっかりと外れたので、財布の紐はきっちりと締めていかなくてはなりません。




おそらく人生で一番高い買い物であろう家。0がたくさん並んだ金額をたくさん目にし、どんどん現実味がなくなっていき、金銭感覚がおかしくなってしまいそうになりますが、家は建てて終わりではありません。建てた後の生活が大切ですので、そのときに苦しくなるような状況になってしまっては元も子もありません。夢と理想はどんどん膨らんでいきましたが、現実を見て泣く泣く仕分け対象になってしまったものが他にもたくさんあるので、またタイミングを見て記事にまとめていきたいと思います。





せした家では残念ながらLDK片引き戸に鍵を採用することができませんでしたが、にゃーさ。さん、素敵な話をありがとうございました!!にゃーさ。さんは最近の記事でクローゼットの扉カラーをDIYされていたり、デートで失敗しない秘訣などをアップされていたので、これからもたくさんのことを勉強させていただきたいと思います!





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「Q(急に)B(ボールが)K(来たのに)」平然とペロペロしつづけるきなこさん。昔はあんなに嬉しそうに飛びかかってきてくれたのに……大人になるってこういうことなんでしょうか。