ねこぜ・ねこじた・ねこごてん with 泉北ホーム

泉北ホームで猫と共に暮らす家を建てるブログ~高気密・高断熱・準防火地域・三階建て~

設計編:LDKデコマド~デコり加減が難しい~

どうも、高校生の頃「デコメ」に頭を悩まされていたせしたです。「デコメ」がどれだけの世代の人に伝わるか分かりませんが、ガラケー時代の世紀末に栄えたメールをデコる機能のことです。クラスのイケイケな部類の方々は男女共にメールをデコる風潮があったのですが、せしたは残念ながらそちら側の人種ではありませんでした。ですので、あんまりデコり過ぎると「イキリ」という今後の高校生活を左右してしまいかねない恐ろしい烙印を押されてしまいます。しかし、青き春を人並みに謳歌したいという淡い想いもゼロではありません。その狭間で大いに揺れ動きながら、絶妙なデコり加減をいつも探りつつデコメを打っていたのを、今でも鮮明に覚えています。




さて、せした家の2階LDKの間取りは先日の記事で紹介した通りです。




nekoze-nekozita-nekogoten.hatenablog.com




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お猫様との暮らしを考え、キッチンや洗面・浴室にきなこさんとあんこさんが入れないよう「にゃんがーど」などを設置できるような間取りにしようと考え、せした家ではクローズキッチンを採用しました。しかし、ただでさえリビングが広くないので、キッチンをクローズタイプにすることでリビングの圧迫感に拍車がかかってしまっていることは否めません。そこで、せした家では、ある秘策を講じることにしました。




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https://www.senbokuhome.co.jp/




そう、LIXILのデコマドです。(写真は泉北ホームモデルハウスです。)






キッチンはクローズタイプにするけれど、キッチンのシンク・ワークトップ前をデコマドにすることにより、LDK全体を広く見せると共に、キッチンで調理しながらリビングにいるきなこさんとあんこさんを眺めることができるという画期的なアイデアです。




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https://www.lixil.co.jp/lineup/livingroom_bedroom/decomado/




さらにデコマドについて調べていくと、「片側オープン納まり」という施工方法があることを知りました。片側オープン納まりにした場合、『扉を設置できない』『横方向での突っ張り棒を設けることができない』とのことだったので少し悩みましたが、より壁の圧迫感を減らせるのは「片側オープン納まり」なのは明白だったので、そちらの方向で行くことにしました。




ここで、もう一つ頭を悩ませたのが、キッチンの吊戸棚です。




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https://www.toclas.co.jp/



シンク・ワークトップ上部に設けられる吊戸棚、当たり前ですが、吊戸棚がある方が収納力がアップします。ですが、吊戸棚は高い場所に設置されているため使い勝手が悪いというデメリットを抱えています。しかし、泉北ホームプレミアムパッケージでは、トクラスのI型キッチンを選んだ場合は昇降式キャビネットが標準でついてきたので、デメリットは解消されてしまい、逆に判断に困ってしまうという摩訶不思議な状況に陥ってしまいました。





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吊戸棚の使い勝手のデメリットが昇降式キャビネットにより解消されてしまったので、改めて「デコマド」に焦点を合わせて考えてみました。吊戸棚をつけた場合、デコマドはこのサイズ感です。





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もし吊戸棚を無しにした場合、デコマドはこのサイズ感になります。 




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LDK全体を広く見せるという意味では、吊戸棚無しの方が圧倒的な開放感を手に入れることが出来ます。しかし、せした家はI型のキッチンでしたので、吊戸棚を無しにするということは標準でついてくる昇降式キャビネットも無しになってしまいます。吊戸棚をなくすだけでもマイナスなのに、昇降式キャビネットもなくなってしまうことで、貧乏性なせしたとしては何だか損をしている気持ちになってしまいます。収納が多いことに越したことはないので、かなり悩まされました。。。




悩んだ結果、最終的にデコマドの大きさ、LDK全体の開放感を優先し、吊戸棚は無しにしました。設計さんからは「吊戸棚を無しにする代わりに、他でサービスして相殺できることもあります」という嬉しい言葉を頂いていたのですが、金銭的に相殺できたのか正直良く分かりません。(設計オプションの見積もりは頂いています。もしかしたら他のオプションのどこかと±になっているのかもしれませんし、相殺できなかったのかもしれません。ですが、設計に関してたくさんのことをギリギリまで悩み、他の所も含めて変更点が多かったので、それ以上要求するのも、相殺になっているのか伺うのも気が引けてしまいました。)




また、デコマドの窓枠の色を白か黒か選ぶことができました。最初の方に紹介したデコマドの写真のように、黒色の窓枠もとっても可愛かったのですが、「LDK全体が広く見えるように」という一番の目的を考えて白色にすることにしました。





結論を出した後も、「本当に吊戸棚を無くして良かったのかな……」「せっかく昇降式キャビネットも標準でついてきたのに……」「後で収納が足りなくて困るんとちゃうかな……」「窓枠が黒色の方がデコマドらしさが際立って可愛いかな……」と全くスッキリしていなかったのですが、完成予想パース図を見て決意が固まりました。




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「めっちゃいい感じやん!!」




デコマドがリビングとキッチンを繋げてくれることで、LDK全体の広さを演出してくれると期待しています。また、もしそんな効果を感じずとも、御猫様の姿を眺めながら調理できるのは何者にも代え難い至福の時なんじゃないかと信じて止まないせしたなのでした。






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あんこさんにかぶりものでデコろうと試みるのですが、一瞬で脱いでしまいます。「我の可愛さを持ってすればデコるまでもない!」という気概の表れでしょうか。