ねこぜ・ねこじた・ねこごてん with 泉北ホーム

泉北ホームで猫と共に暮らす家を建てるブログ~高気密・高断熱・準防火地域・三階建て~

優れた技術だけでは家は建たぬ。

どうも、パッシブハウスと新住協の間で悩むという完全に両手に花状態のせしたです。気分は「花ざかりの君たちへ」です。



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https://www.hakusensha.co.jp/?_searchtype=authors&s=%E4%B8%AD%E6%9D%A1%E6%AF%94%E7%B4%97%E4%B9%9F



(おそらく、ドラマの方が有名かと思われますが、個人的にはドラマよりマンガ派です。)




さて、完全に工務店が定まったわけではありませんが、どこで建てるにせよ、ある程度の方向性が定まってきたせした。「ここから家づくりが加速!」とは残念ながらなりませんでした。当たり前の話ですが、家を建てるためには『土地』が必要だからです。



工務店ハウスメーカーは、基本的に家を建てる専門家です。土地の専門家は、不動産屋さんになります。「不動産部門もあるので、土地探しもお任せください!」というハウスメーカーもあります。(泉北ホームもそうですね。)しかし、会社には得意不得意があります。大雑把にわけると、「いい家を建てるのは得意だけれど、いい土地を探すのは苦手」という工務店ハウスメーカーと、「いい土地を見つけるのは得意だけれど、いい家を建てるのは苦手」という不動産系ハウスメーカーがあります。後者は、建て売りや大型分譲地を主に取り扱っているハウスメーカーです。(○○工務店という名前でも、不動産系ハウスメーカーのところも結構あるので注意が必要です)


かくいうせした家も、当初は「家は標準的で構わないから、駅近の分譲地で建て売りを買おう!」と思っておりましたので、大型分譲地のモデルハウスにばかり行っていました。しかし、家の性能の大切さを知り、工務店ハウスメーカーで土地を探し始めました。すると、ないんです。いい土地が。


なぜなら、いい土地は不動産系ハウスメーカーが根こそぎかっさらっていくからです。基本的に施主とともに土地を検討していく工務店ハウスメーカーとはスピード感まるで違います。そして、周辺環境も含めて土地開発する力を持っているので、広範囲をおさえられてしまいます。そうなると、工務店ハウスメーカーで建てようとしている人のところまで、いい土地がまわってこないのです。特にせしたは駅近で探していたのでなおさらでした。(大手ハウスメーカーだと、自社で分譲地を抱えていたりもしますが、条件の良い土地で大手ハウスメーカーで建てるとなると、金額が恐ろしく跳ね上がってしまいます。さらに、それだけお金をかけても、大手ハウスメーカーは気密・断熱などの性能面にはあまり力を入れていなかったりするのです)



「じゃあ不動産部門併設なんて意味ないやん!」と思われたかもしれませんが、そんなことはありません。先に工務店ハウスメーカーと建てたい家について話をすることで、理想の家のイメージが固まってきます。じゃあそんな家を建てるためにはどんな土地が必要か、また、家にこれだけ予算が必要だから、土地にまわせる費用はこれだけ、というように、家のイメージが固まることで、自ずと土地のイメージも見えてくるのです。もちろん予算は限られているので、じゃあ家のここを妥協しよう、土地の条件を少し変えよう、とバランスを調節することができます。


また、パッと見よさそうでも、実はリスクの大きい土地も多くあり、一般人ではなかなか見抜けません。不動産屋さんは「土地を売る」のがお仕事なので、あまりデメリットは教えてくれなかったり、サラッと流されたりしてしまいがちです。そういう意味で、不動産部門を併設していたり、土地探しの相談にのってくれる工務店ハウスメーカーは、とても頼りがいのある存在となります。「家を建てる」のがお仕事なので、家を建て、その後住む上で困りそうなことを事前に教えてくれたりします。(もちろん、ハウスメーカー工務店であれば確実にリスクを回避できるわけではありませんが、売っておしまいの不動産屋さんよりは、○年点検など建てたあとも付き合いが続くハウスメーカー工務店の方が先を見通した意見をいただける可能性が高いように思います)



本当に一筋縄では行かない土地探し。せした家が契約することになる土地と出会うまで、(建て売りを検討している頃も含めたら)6年近くかかってしまいました。